ABOUT 創立150周年について

創立150周年に向けて、
様々なプロジェクトを展開します。

一橋大学は2025年(令和7年)に150周年を迎えます。

一橋大学の理念

Captains of Industry

「Captains of Industryとは、混沌、困窮、諸悪に対して戦い、人類を導く真の勇者である」
(トーマス・カーライル『過去と現在』)

一橋大学は、
日本及び世界の様々な課題の解決に向けた社会イノベーションに資する知識創造と
人材育成を使命とし、先端的・学際的・国際的な社会科学の研究・教育を
推進していきます。

150 YEARS OF HISTORY 一橋大学150年の歩み

世界水準の優れた
学問の府

明治維新から7年、商法講習所は1875年に開設されました。一橋大学の歴史の始まりです。
当時、日本は欧米との通商で不利な関係を強いられていました。欧米の制度を採り入れ、近代社会を築き内外で活躍する人材育成を行うこと、社会の近代化が、求められたミッションでした。初代文部大臣を務めることになる森有礼は、渋沢栄一や勝海舟たちによる強い支援を受け、商法講習所を私設し、実学の追求に力を入れ、欧米の商人たちと対等に取引できる近代日本の担い手の育成に努めます。爾来150年、商法講習所のスピリットは、Captains of Industryの名のもとに世界水準のビジネススクール、国内トップクラスのロースクール、国際公共政策大学院等の充実したプロフェッショナルスクールに脈々と受け継がれています。
しかし、一橋大学の特徴はいわゆる実学だけでなく、これを支える歴史学や各種理論等の基礎研究もまた重視したことでした。創設25周年を過ぎた頃にはすでに、世界水準の優れた学問の府となっていました。そして、1920年に東京商科大学へ昇格し、第二次世界大戦後に一橋大学へと発展します。

少人数教育による
優れた人材の育成

一橋大学は、社会科学の総合大学として、人間社会の真理を科学的に分析する高度な研究機関となりました。常に社会科学のフロンティアを拡張し、厚生経済学や文明史、社会史、長期経済統計作成など、新たな学問・研究の手法も切り拓いてきました。
実学を志す者は常に基礎研究の成果を意識し、他方、基礎研究に携わる者は、常にその研究の人類社会にとっての意義を意識する。二つの側面を同時に追究することが、一橋大学の研究の特徴となりました。そして、その研究成果を踏まえた、少人数教育による優れた人材の育成が一橋大学の150年の歴史と言えるでしょう。

TO THE NEXT 150 YEARS 次の150年へ

一橋大学は次の150年に向けて、どのような人材育成・研究が必要であるか考えます。
150年先の未来がどうなっているか、正確な予測は誰にもできませんが、現在の私たちの選択が、将来を大きく左右するということは、私たちの歴史が証明しています。人口減少、東日本大震災のような天災、地球温暖化による海面上昇、様々な資源の枯渇、不安定化していく国際情勢といった課題の中で、豊かな社会を築くため、私達は常に適切な選択をしていかねばなりません。
多くの国を対象とした長年の研究により、豊かな社会を築くには、人的資源すなわち人材が重要であるということが分かっています。科学技術の進歩、安定した政治経済などは確かに大切ですが、それらをかたち創る人間が、豊かな知性と感性を有し、広い選択肢を持ち、自らの能力を発揮する機会が提供されることは、特に重要であると一橋大学は考えます。
一橋大学は次の150年に向けて、世界及び将来を見据え、最先端のスキルを身に付け、様々な課題に対し適切な選択をし、豊かな社会を築いていく人材育成を進めていきます。
若手・女性研究者の採用強化、研究支援制度の充実により、研究者の一層の活躍を促すとともに、従来の「社会科学」の範囲を拡大し、伝統的に強みがある社会科学の各分野とデータサイエンスを融合した研究をはじめ、文科系・理科系の区分けを越えた新たな学問分野の創出に取り組みます。そうして生まれる最先端の研究成果を踏まえた教育プログラムを通じ、起業支援やリカレント教育の充実を行います。
卓越した研究と、優れた人材育成の両面から、一橋大学は豊かな未来社会の形成に寄与していきます。

STATEMENT 一橋大学創立150周年記念事業ステートメント

ひとつひとつ、社会を変える。 The bridge to the future. HITOTSUBASHI 150th

経済の停滞は放っておけない。
地球環境から目を逸らせない。
世界の紛争に黙っていられない。
貧困の声を聞かずにはいられない。
社会を科学するということは、
社会の現実に対峙し、立ち向かうということだ。
挑み続けて150年。一橋はこの先の時代も、
社会の複雑な問題に挑み続ける。
変革を実現できる、
思考力と行動力ある「個」を育てる。
鍛えた知のすべては、
望ましい未来の実現のために。